先輩 インタビュー

浅川 智洋のインタビュー

浅川 智洋 (技術職)

2013年入社

道のりは長くとも、 商品につながる喜びはひとしお。

入社のきっかけは?

学生時代に高分子の成形加工に関して学んでおり、フィルムの製造・加工分野に興味がありました。細川洋行はフィルムへの印刷・ラミネート加工、製袋加工を通じてデザイン性・機能性の高い包装材料を製造しており、これまで学んできたことが活かせるのではと考え入社を決めました。

技術職ってどんなお仕事?会社における役割は?

包装材を扱っている会社ですので、技術職の主な仕事の一つに次世代の包装材を生み出すことがあります。技術職の中でもよりお客さまに近いところで動く部署もありますが、私が担当しているのは「THE研究」、基礎研究の部分です。包装材の素材や機能性を中心に研究する一方、今の包装業界に囚われずに、新しい分野の基礎研究にも取り組んでいます。とりわけ、包装材の中では医療分野、ライフサイエンス分野の再生医療に用いる器具の開発に力を入れています。再生医療は新しく、一部の企業と大学だけが取り組んでいるまだまだ研究色の強い分野で、大学と共同研究をしながら、民間企業へ市場化に向けてアプローチしている段階です。また、医療分野においては、日本はもちろん、欧米は日本以上に法規制が厳しいので、そこに対応する製品開発が求められます。今後は中国やインド、東南アジアなどの国々にも積極的にアプローチしていきたいと考えていますので、日本や欧米での経験を活かして、どう展開していくのか。今の利益ではなく、未来の利益を作る。技術職には、将来の利益を生み出す役割があると考えています。

仕事のやりがいを感じるのはどんなとき?

研究開発においては、長年の歴史から培ってきた知見が活かせる場面と、これまでの知見が適用できない場面があります。例えば、新しい素材に関しては、大学で素材研究という近いテーマだったこともありますが、過去の知見を頼りに新しいものを作っていくという作業がメインです。形態開発に関しては、市場のものを見つつ、新しく折り紙をやっていく。包装材の作り方は折り紙に近いんですね。実際に紙を折ったらどうなるのか、頭の中でシミュレーションしたり、実際に折ったりしながら、新しい形態を探していく。再生医療に関しては、未知の部分が大きい分野です。でも新しいことに取り組んでいかなくては、新しいことは生まれてきません。いろいろな考えの下、新しい研究にも積極的に取り組んでいくのが当社の研究所の方針です。これまで築いてきたことにプラスアルファでやっていく。過去の知見が適用できないときに、新しい法則性や機能性を見つけることには、とてもやりがいを感じます。

これまでお仕事する中で印象に残っているエピソードを教えてください。

これまで海外市場向けの製品に主に関わってきましたが、海外向けは日本の製品要求とは異なります。現地の使用状況や必要特性を調査したり、商品評価を行ったりしながら、チューニングをして開発を進める必要がありました。例えば、他の国では日本ほど使いやすさを重視しているわけではなく、求められているのは、機能性よりはむしろ製品の強度。海外市場に合わせて開発を行った経験はとても印象に残っています。

どんな人と一緒に働きたい?

いろんなことに興味があって、手を動かせる人。興味があることに対して、実際に分析をし、研究を進められる人ですね。研究部門は個人の裁量が大きいことも魅力です。個人で研究したいテーマがあれば、そのテーマを追求することができます。私自身は、自分が興味関心のあるテーマで、測定などいろいろなことが試せる、基礎研究の自由度が高い職場だと感じています。その環境を活かして、存分に研究を楽しめる方にぜひ来ていただきたいですね。

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